デザイン
ロフトは屋根裏部屋と日本語に置き換えることができますが、似たような空間としてグルニエというものがあります。呼び名は業者により違っていますが、建築基準法ではどちらも同じものとして扱われています。つまり屋根裏部屋ということですが、法律により高さが1.4メートル以下で直下の床面積の2分の1という規格が定められています。実は、この数字が大きな意味をもっています。ロフトのメリットをあげますと、「収納が増える」「空間が広くなる」などがありますが、それを可能にしているのが先の規格です。規格といいますと、制限することを目的にしているように考えますが、実は反対もあります。つまり、規格内に抑えることで空間を広くすることができるのです。例えば、世田谷などは土地が高いことで有名ですが、あまり広い土地に住宅を建てることはできません。このことは「広くない住宅を建てざるを得ない」ことを示しています。そして、住宅を建てるには高さの制限や容積率に制限があったりします。その制限を逃れる方法にロフトが最適になります。3階建ての住宅が禁止されているところでも、ロフトを作ることで外見上は2階建てで室内を3階建てにできるからです。また、容積率についても同じ効用が発揮できます。世田谷のような土地が高い地域ではデザイン住宅に欠かせないものです。
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